医療法人前橋北病院

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医療コラム

薬剤性の下痢を経験し適切な薬剤使用を考えさせられた1例

前橋北病院 薬局 山岡 和幸  安田 絵里奈  黒岩 遥香


【目的】
入院中での経腸栄養剤投与時に下痢が発生する場合がある。その発生機序や定義を知っているスタッフは少なく、ましてその原因や分類を熟知しているスタッフはかなり少ない。主な分類では、浸透圧性下痢・分泌性下痢・滲出性下痢・腸管蠕動異常による下痢・感染性下痢がほとんどだが、薬剤性下痢も頻度的には多いと推測される。今回、薬剤性下痢を経験し、多職種によるチームで対処したが、今後どのように善処すべきか検討したので報告する。

【方法】
患者は食欲不振、脱水で入院になった軟便傾向がある87歳女性であり、入院して1ヵ月後に経腸栄養施行となり、その後下痢を起こし、経腸栄養剤の変更や止瀉薬・プロバイオティクスの投与、経腸栄養剤の投与速度と1日量の変更、抗生剤の投与、容器の洗浄のチェックを試みた。

【結果】
医師とコメディカルによるミーティングを行い、上記の対処で改善があまりみられず、最終的に薬剤師の助言による内服薬のミグリトール錠の投薬中止により、下痢は改善した。ミグリトール錠による下痢の副作用頻度は添付文書上で18.3%の高率であり、腸の状態があまり良くない患者に投薬する時には注意が必要な薬剤と思われた。今回ミグリトール錠の内服中止までに時間がかかり、アルブミンなどの栄養指標の値が若干減少したことは反省すべきことである。

【考察】
下痢による第一選択は、経腸栄養剤投与速度を下げることがまず必要と考えられるが、それでもなかなか改善しないこともある。多面的になぜ下痢が起きているのかをよく考え、多職種によるチームの中で薬剤師はまず薬の副作用を疑い、投薬されている薬のチェックを欠かさないことが求められるだろう。今後はなるべく早期にチームで話し合い、薬剤師ならではの情報提供をするべきであり、その中の1つが副作用情報であることは間違いない。

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